冥王星を取り戻せ

見える限りの遠くの向こう

文章

僕はリボンキャミソールを知らなかった

女の子の買い物に付き合うのが好きだ。 服でもアクセサリーでも化粧品でもなんだっていいけど普段見れないものが見れて楽しい。ふわふわしてるものとかきらきらしてるものとかがやたらめったら視界に入ってくるあの感じが結構好きで、恋人とか女友達が「ちょ…

携帯電話が死んでいる

タイトルの通りだ。携帯電話が死んでいる。春頃から死んだり生き返ったり。今回の死は今までで一番長い。もうそろそろ一ヶ月になろうかというところか。とはいえ蘇生の幸運は当分訪れそうもなく、このまましばらくはカメラとメモ帳を兼ねた無駄に高価な機械…

骨と暇

特に何か用事があるわけではないけれどなんとなく外に出ようと思った。シャワーを浴びてそれなりに身支度をしたけれど結局なんとなくやめた。例えば整髪剤を使った髪型とか既に汗を吸い込んだ柄シャツとか財布や扇子を放り込んだボディバッグだったり肌に残…

生温い夏の夜

まずはBill Evans TrioのWaltz for Debby、次にAldo Ciccoliniの手に依るErik SatieのGymnopédies 第1番、Glenn GouldとKeith Jarrettを経てrei harakami のLiveでグラスの中のFour Rosesを飲み干し、ヘッドホンを外すと真暗の部屋に扇風機の静かな騒音。如…

また明日

暗闇の中で低く呻きながら俺はまた自分を見つけた。手探りでiPhoneを引き寄せる。俺は自分の手の届く範囲の内側にそれがあることを知っている。大丈夫だ。確かに記憶は連続している。それをデバイスの有無と位置でとりあえず確認する。連続の強度まで確かめ…

立方体と逆U字

死が近い。時間ではなく距離の話だ。 俺は自分の人生を楽しいと思っているし自分のことが大好きだけど俺自身は必要ないんじゃないかという考えが延々と頭蓋の中で反響している。 これは病気の産物だとちゃんと知っているけれど、こうも繰り返されるとそれ自…

一面の白の日

大寒波、らしい。 昔から冬は苦手だ。 よく言われる「張り詰めた静けさ」という感覚はとてもわかるしそれは好きだけど、どうしても冬は心身の調子が悪くなる。 謎の長時間睡眠が頻発するのもこの時期で、一月に入ってからもう三回ほど時間を飛び越えている。…

偽りの記憶と打ち消すための瞬間

写真を撮るようになった。 Instagramというものを始めて(特に理由はない)、始めたからには何かしらの写真があったほうがよかろう、という理由と、Photoshop(もっぱらiPhoneのアプリ)で写真を雑に加工するのが楽しくなった、という理由がある。 それらより大…

さして綺麗でもない夜景

今日は精神が完全に終わっていた。 こういうときはいつも考える。 この辛さは病気に由来するものなのか、それとも単に調子が悪いだけなのか。 この問いはいともたやすく自分を追い詰める。 「わたしのこころの弱さは病気が原因のものなのか、それとも単にわ…

騒音装置の犬に見る無限の寂しさ

近所に犬が居ます。 いわゆる(蔑称としての)馬鹿犬というやつで、それはもう笑えるくらい吠えます。 ていうか笑ってます。 どうしてもその吠え声をみなさんと共有したいので探しました。 見つけました。 吠え声の種類が非常に豊富でわかりやすいサイトです。…

生きるに値するか

「青い鳥」という映画がある。名作だ。 いじめによる自殺未遂で転校した生徒は、形式的な反省だけで忘れ去られようとする。 「忘れるなんて、卑怯だ」の言葉とともに、その生徒の不在にも関わらず毎朝挨拶をする教師がやってくる。 彼はそれ以外に特別なにか…

楽しいことは適宜起こっている

Twitterはゴミ捨て場みたいなものだと思っている。 自分の使い方の話だ。 だから、誰かのTwitterを見るときなんかは、たとえばたまに泣きそうになる。 世界は美しいです、と断言してもらえた日には、おそらくずっとその言葉を咀嚼し続けるんだろうと思った。…

「かわいい うれしい」

www.news-postseven.com 最近よく泣きそうになる。情緒が不安定になっている証拠だ。 その延長なのか、この記事を読んだときは号泣してしまった。 いい歳をした大人がしゃくりあげて泣いた。 泣いた理由は自分でもわからないし、安楽死の是非もここでは問わ…

助けてくれ

圧倒的な無力の前では気力も努力もあったもんじゃなくて、九月は俺の鬱、本当に丸々一ヶ月死んでいた。 働かなければという焦燥を抱えながら、動かない身体に悶ながら、どうしても外せない用件のために地元に帰れば地元で倒れ伏し、這々の体で京都に戻れば京…

秋が来る

昨日今日と散々な状態に陥っていたが、頭の方は割と明晰だったので積極的に生き延びる理由を明瞭にすることに成功した。 頭脳さえ明晰であれば精神が最悪でもまだなんとかなる。 身体の方はこれから少しずつ整える。 生き延びるのだ。 生き延びて生命をやっ…

自意識の色調

なんだかいつの間にか一週間近く間隔が空いた。不覚である。 電車の中でiPhoneをぽちぽちやってこの文章を書いているが、正直、寝不足の頭では纏まる気がしない。 それでも書くことはやめたくないので散漫に書いていく。 この一週間は楽しいことばかり起きて…

ちょっとした失踪の連続

​ 俺は今度は失踪を口説き文句にしようと思うんだよ。 世の中にはいろいろと二つに分けたがる方法がありますね。今回は「よいもの」と「ダメなもの」で分けます。 前の職場はダメなものでした。 確認してまいりました。 いろんなものがいっぺんに来て、ダメ…

レモンが必要な派閥

こないだ肉を食うにあたって、タンにはレモンが必要な派閥もあるかもしれない、と思い、ポッカレモンをお買い求めようと思ったんだけど、どうしても見つからない。 仕方がないので店員さんに聞くも、「ポッカレモン」という名前が出てこない。 「すみません…

空は夏だし兵馬俑を眺めよう

美味い酒を飲んだ。美味い飯を食った。仲の良い友人と楽しんだ。美しい音楽を聴いた。泣きそうになる絵を見た。 世界には素晴らしいことが溢れているのになんで生きることを苦しいと感じるのかなーって考えた。 地位や名誉や経済的余裕も脳機能の異常の前に…

なにか、核となる部分

夏も盛りを過ぎつつある。 日暮れとともにかなり涼しくなるそんな街中を行く。 目的地は酒屋。後に鴨川。 完全に日が落ちる前の薄暗い京都・鴨川で呷るビール。 最高だ。 だけど間違えてほしくない。ビールだけが最高なのではない。 この時間、空間、ビール…

完成されないことを以て完了する証明とアルコール由来の眠気について

なんか書こう書こうと思ってたんだけど完全に酔っ払ってしまった。 そんなに量は飲んでないから体調由来のもんだろう。 最近眠りが浅くて睡眠不足気味だ。 双極性障害(まだ診断確定ではないが処方されている薬からほぼ間違いない)はアル中を併発しやすいっ…

星空の贋作と可視化する石柱

編み出したというか、結果的にそうなっただけなんだけど、名付けるならば「有終の美」禁煙法はとても効果的であることをお伝えする必要があるので少しお時間をいただきます。 昨日は本当に本当にものすごく心の底から煙草が吸いたくて堪らなくて堪らなくて目…

はじめる前からサブカルくずれ

禁煙。 気付いたら煙草を辞めて丸々一ヶ月が経った。 まだニコチンパッチのお世話にはなってるけど、紫煙を燻らすことからは遠ざかって久しい。 旅行先で誘われてシガーバーに入ったときすら我慢した。 マッカラン10年の味なんて全くわからなかったけど、葉…

天国は来年の夏まで続く

ワンプッシュで室内の虫を皆殺しにするスプレー(しかも半日も効果が続く)を去年から愛用している。 使い始めてからこちら死んだ虫か死にかけの虫しか見ていない。 そのことに気付いた時はあまりの効果の強さに感心するより恐怖を覚えた程だ。 気まぐれに中空…

そうだったらいいな

ヘブライ語のことを思い出した。 あの言葉は確か、復活してからまだ百年そこそこだったはずだ。 復活という言葉を用いたが、完全に死語になっていたというわけでもない。 ヘブライ語を用いての執筆は歴史上途切れることなく続いていたそうだ。 いわゆる文語…

休むことについてのお話

体調悪すぎて寝ることもできないで書いたお話。 アホみたいに体調が悪い。僕はアホではないのできちんと自分の体調不良に気づいた。 まずここが第一の褒めるべきポイントです。讃えてください。凡百の有象無象であれば体調が悪くても「これくらいなら大丈夫…

世界最後の人類になった話。

ちょっとだけ世界が終わったお話。半年振りくらいに映画を観た。初めて行く映画館で、レイトショー。日付が変わる少し前に映画は終わり、「まぁ、一応」って感じにトイレも済まし、余韻に浸りながら喫煙室で一服。平日のレイトショーということもありもとも…

明日の面接の準備から逃げている話

症状と治療のお話。 発作だ。いつもの発作。忘れた頃にふと訪れるアレ。「何かをしなければならない」という発作。意味の強迫観念。価値のパニック障害。 生きていくということは「しなければならないこと」をこなしてくということで、歳を重ねるということ…

チュパカブラとバーベキューをした話

秋の海で煙草を吸った時のお話。 風邪を引いた。37度前後の微熱が一日続いている。平熱が低いせいか微熱程度でも辛い。毎度毎度、見事に季節の変わり目の度に風邪を引いている。最低でも年に四回。毎年四回ずつも風邪を引いていれば少しは学習してもよさそう…

自転車を修理した話

正確には自転車の修理を待っている話。 昔のblogを漁ってみると、2009年の1月上旬に近所のホームセンターで今の自転車を買っていた。 特売品で9800円。 一切の修飾を排し「乗れればいい」を体現した無骨な自転車だ。 先代の自転車が高校入学時に買ってもら…