あるものこばみ

見える限りの遠くの向こう

文章

猫の声

電話越しに聞こえてくる猫の声。 何度か写真を見せてもらったことがある。スコティッシュ・フォールド。猫の顔立ちにも美醜があるとすれば、整っている、と言える。端正な、というよりは可愛らしい感じ。愛嬌のある美人、とでも言おうか。どちらかというと人…

黒猫の名前

猫。猫の話をしましょう。好きな人も多いし。 その地域の主みたいになってる猫。野良猫同士の生存競争的な意味ではなく、人間に対しての。つまりそこに行けばだいたい会えるし撫でても泰然として貫禄のある類いの猫。みなさんも一つくらいは思い出す顔がある…

和らぎ水

自分は日本人にしてはかなりアルコール耐性があるほうだと思う。それがよくない。調子に乗って飲みすぎて失敗したことが何度あるか数え切れない。なので俺は数え切れないほど反省している。なのに反省しても反省しても反省の種が生まれる。これではいけない…

駆られて

最後にある程度の量の文章を書いてからもう3年弱も経ってるらしい。怖い。 必要に駆られて、という理由でまた文章を書く。文字数も回数も期間も何にも決めてない、誰に宣言するつもりもない、詳細に説明する予定もない。なんせ書く。必要に駆られちゃったも…

蜜柑みっつ

突然の眠気に襲われたこの機を逃すまい、と22時前に眠剤を飲んだら狙い通りにすっと眠りに落ちて、そして期待を裏切る時間に起きて、寝直せずに深夜を超えて早朝だ。よくある話か。 よくある話といえばなぜ果物には特別な意味が付与されやすいのだろう。眠れ…

こっわれちゃってて

お気に入りのヘッドホンがこっわれちゃってて。もう何ヶ月経ったか。買うお金もないし諦めて音質もへったくれもないスマホのスピーカーや安いイヤホンで音楽を聴いている。前に同じ機種が壊れた、壊れたというか断線か、断線したときは衝動的にTwitterでその…

昨日の話

姫路城を囲むお濠に沿って並ぶ木々の中に、春が来るたびに先走っては誰よりも早く終わってしまう桜が居て、やはり今年も誰よりも早く花を咲かせていました。きっとまた一番に終わる春です。

なんとなくゆるしてしまう

ようやく甥と姪の顔を見ることができた。 正確に言うと従甥、従姪というらしいが、そんな面倒くさい言い方はしなくていいだろう。僕には三人の従兄弟が居て、上から姉、兄、兄。兄二人は兄弟だ。一番上の姉とは一回り、一番下の兄とも確か7つか8つは離れてい…

星空の贋作と可視化する石柱

編み出したというか、結果的にそうなっただけなんだけど、名付けるならば「有終の美」禁煙法はとても効果的であることをお伝えする必要があるので少しお時間をいただきます。昨日は本当に本当にものすごく心の底から煙草が吸いたくて堪らなくて堪らなくて目…

自転車を修理した話

正確には自転車の修理を待っている話。 昔のblogを漁ってみると、2009年の1月上旬に近所のホームセンターで今の自転車を買っていた。特売品で9800円。一切の修飾を排し「乗れればいい」を体現した無骨な自転車だ。先代の自転車が高校入学時に買ってもらった1…